2011/06/23
Crane School Project at St.Josaphat Catholic School / Mar 28 and April 1 , 2011
以前、トロント近郊在住の日本人母が主なメンバーとして加入し、運営するセルフサポートメーリンググループのFTF(Family Talks Folum)に、メンバーとして我が子の通う学校で実施した「クレーンプロジェクト」について報告したの内容を抜粋しお知らせします。
学校名:St.Josaphats Catholic School (JK-G8)
スクールボード(TCDSB)から各校長にCrane Projectの案内が出されたマーチブレイク明けの3月21日、生徒の母で日本人の私は直接学校に出向き、校長と面談の結果、トロントの全カソリックスクールの中で、一番最初のプログラム実施校となった。
最終参加校は150校にのぼった。
ボランティア:JCCCから2名、生徒の母2名、母らが誘った学生2名の計6名で鶴の折り方を指導
事前準備:
学校で折り鶴の折り方を前の週からプリントし、インターネットの動画を見せて学習。
各クラス担任より「さだこの千羽鶴」をモチーフに千羽鶴について学び歌を練習。
日々のニュースで東日本巨大地震について知り学校・クラスで意見交換する。
全校生徒から日本の被災地の小学生中学生に宛てて手紙を書く。
1日目(3月28日)
図書室を使用し、午前9時半から昼までの予定を大幅にオーバーし、午後3時まで実施。
先ずはG7&8。6つのテーブルに6~8人前後のグループに分かれ、それぞれに一人のボランティアが付き折り方指導。その後、指導力のありそうな生徒を各テーブルに一人づつ残し、G5&6と入れ替わる。その後、G3&4も入り、お昼前にはG1&2までも入室。大入り満員となり、昼休憩。
その後、ボランティア3名が残り、午後からは参加可能な生徒たちとJK&SKまで参加。
生徒達は大いに盛り上がり、退室する生徒は少なかった。
その後も、毎日折り鶴を作りに図書室に集まる生徒が後を絶たなかったとか。
2日目(4月1日)
同じく図書室を会場とし、既にこのプロジェクトの為の千羽を折り上げた学校は、一つ目の千羽鶴に掛けた願いを、絶対に実現するようにと願を掛ける、2千羽を目標とするセレモニーをとりおこなった。生徒たちは3日間かけてスピーチや歌、ポスター、そして生徒全員から日本の子供たちへの手紙も仕上げており、被災者への祈りと共に、とても感動的なセレモニーとなった。
地元の新聞社やラジオパーソナリティー、TCDSBの取材担当者、OMNI(WaiWaiワイド)取材などもあり、大いに盛り上がった。
昼休みまでの時間は、生徒のみならず先生方も生徒たちから指導され、延々と折紙を折り続け、部屋の空気に満ちた大きな思いやりの心が途切れる事はありませんでした。。。
千羽鶴をつかってのこの1週間の学びは、地震、津波等の自然災害に留まらず、福島原発事故ではチェルノブイリから25年目の今年、改めて深く考えさせられ、亡くなった命や残された命を思い共に悲しみ、励まし、復興への願いを、生徒一人一人の胸の奥深くで考える事になりました。
学校長自らが、「35年教育現場にいたが、このプロジェクトではいろんな意味で今までで最高の素晴らしい学びがあった。」と熱く語ったほどに、校内には折り鶴を通して日本への励ましや応援の気持ちが満ち溢れていました。
私自身ボランティアとして参加させて頂き、最後に爽快感や達成感の残るとても良い時間を過ごす事が出来ました。
生徒たち全員から日本の子供たちへの手紙には、学校側そしてJCCCとしても、ペンパル(文通仲間)作りへの期待が大いにあるようでした。誰かに他国の見知らぬ誰かから、本当にお返事が来たならば、それは素晴らしい事ですね。
千羽鶴を日本へ送る事に関しては賛否があると認識していますし、100%賛同している訳でもないのですが、今回の経験で、カナダの子供達が日本の子供達を真剣に心配し、心から復興を願ってくれている。その気持ちは、千羽鶴を学び、折りながら祈ったからこそ、深く子供達の胸に根を張ったのではないかと思いますし、今後も世界中で起こるであろう悲しい出来事を、自分の身に起こった事のように考えられるようになったのではないかと感じています。
それでは、長い文章を読んで下さって有難うございました。
誤字脱字、不適切な表現などありましたらご容赦下さい。
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